KMC 京都マイクロコンピュータ| ARM、SH、Intel対応JTAGエミュレータ PARTNER-Jet2 The Debugging Evolution

ニュースリリース

京都マイクロコンピュータ株式会社ニュースリリース

2014年10月29日ルネサス エレクトロニクス R-Car専用
SoC 内部バストラフィック計測ツールを発売

京都マイクロコンピュータ株式会社

京都マイクロコンピュータ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:山本彰一)は、ルネサス エレクトロニクス株式会社の統合コクピット向けソリューション第二世代「R-Car」シリーズのSoCに対応した、SoC内部バスのトラフィック計測ツールを発売すると発表いたしました。

本ツールは、ルネサス エレクトロニクス様に協力していただき開発をした、第二世代 R-Car 向け専用ツールです。京都マイクロコンピュータがJTAGデバッガの開発で培ってきた高速JTAG制御技術を用いて、外部ツールから R-Car に内蔵されているバストラフィック測定機能を利用することで、R-Car SoC内部バスのトラフィック計測を実現しています。この計測ツールは、R-Car 上で動作しているソフトウェアの変更は不要で、R-Car のJTAGデバッグインタフェースのみ実装されていれば利用可能で、非常に簡単に計測することが出来るようになっています。
また、本ツールには、R-Car 内部バスのトラフィック計測機能だけでなく、R-Car に搭載されている ARM Cortexプロセッサーのキャッシュミス率や実行命令数の計測機能も備えており、内部バストラフィック状態とプロセッサーコアの状態を合わせて動作の把握が可能です。
これらの測定内容は、パソコン上の専用ソフトウェアでリアルタイムに表示しており、合わせてファイルにも保存しており、後から動作状況の再生を行うことや、また表計算ソフトウェアなどで解析することも可能です。

R-Car が使われる統合コクピット分野のソフトウェア開発では、オープンプラットフォームの採用や社外ミドルウェアの採用など、流通しているソフトウェアの利用が増えてきております。そのため、システム全体が動作するまでの開発時間は短縮されているのですが、システム全体の実行状態の把握や最適化が難しくなってきています。本ツールは、R-car の内部バスの使用状態を明らかにすることで、システム全体のボトルネックを見つけ、最適化をし易くすることを目的としています。

京都マイクロコンピュータでは、今後このツールとPARTNER-Jet2デバッガとの連携や、動的解析ツールQProbeとの連携などを拡張していく予定です。

ルネサス エレクトロニクス株式会社 第一ソリューション事業本部 自動車情報システム事業部
戦略企画部 部長 吉田正康様のコメント

「京都マイクロコンピュータが、R-Car 内部バストラフィック計測ツールを開発したことを歓迎します。R-Car を採用いただいている統合コクピット分野では、要求される機能が高度化、複雑化してきています。本ツールにより、R-Car 内部の状況の把握がしやすくなり、R-Car 採用のお客様での製品開発や最適化が加速することを期待しています。」

京都マイクロコンピュータ株式会社 代表取締役社長 山本 彰一 のコメント

「ルネサス エレクトロニクス様協力のもと、本ツールを開発できたことを嬉しく思います。統合コクピットのような分野では、多くのソフトウェア機能が、一つのSoCで動作します。SoC内部バスの状況がシステム全体のパフォーマンスに影響を与える事もあり、この状況を把握することがシステム全体の最適化には重要だと考え、このようなシーンに役立てるツールとして商品開発をいたしました。今後も、この分野のお客様の製品開発に役立てられるよう、本ツールの更なる改善や、また他のツールとの連携を続けてまいります。」

■対応SoC
ルネサス エレクトロニクス  R-Car H2, R-Car M2, R-Car E2, R-Car V2H

■対応ホストパソコン
USB2.0 or USB3.0を搭載したWindowsVista(32bit、64bit両対応)以降のパソコン

本ツールは、既に提供を開始しております。
また、以下の展示会イベントで、デモンストレーション展示を行います。皆様のご来場をお待ちしています。

ARM Technology Symposium 2014
2014年10月30日(木):東京コンファレンスセンター・品川

Embedded Technology 2014
2014年11月19日(水)~21日(金):パシフィコ横浜

京都マイクロコンピュータ株式会社について

京都マイクロコンピュータ株式会社(http://www.kmckk.co.jp/)は、1985年の設立以来、組み込み開発環境の充実と効率化をテーマに製品の開発を行ってきました。超高速JTAGエミュエータPARTNER-Jet2シリーズをはじめ、コンパイラなどの開発環境と評価ボード類を軸に、常に組み込み開発を支援する先進的な製品を提供しています。

お問い合わせ先

京都マイクロコンピュータ株式会社
■本社 〒610-1104 京都市西京区大枝中山町2-44 TEL:075-335-1050 FAX:075-335-1051
jp-info@kmckk.co.jp ■東京オフィス 〒105-0004 東京都港区新橋2-14-4 Rビル5F TEL:03-5157-4530 FAX:03-5157-4531
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