京都マイクロコンピュータ、デバッガソフトの新機能「スナップショットデバッガ」を発表
ソフトウェアで致命的障害が発生したときの状況の記録、その記録を元にデバッグをターゲットレスで実現
2008年11月12日
関係者各位
京都マイクロコンピュータ株式会社
京都マイクロコンピュータ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:山本彰一)は、本日、JTAG-ICE「PARTNER-Jet」の新機能である「スナップショットデバッガ」を発表しました。スナップショットデバッガは、ある瞬間のターゲットの状態をファイルに保存し、後からターゲットボードを使わずにそのファイルの情報を利用して、メモリやレジスタ、リアルタイムトレースデータにアクセスしてデバッグを実現する機能です。本機能は、PARTNER-Jetに標準搭載され、2009年第一四半期にARM版の出荷を予定しています。他のCPUに関しては順次対応し出荷する予定です。なお、年間保守サービスをご契約いただいているお客様は、本機能に対応するアップデートソフトウェアを弊社Webサイトよりダウンロードの上、ご利用いただけます。
近年のソフトウェア開発においては、ソフトウェアの処理が高度で複雑になり、再現が難しくかつ重要度の高い障害が発生することがあります。そのような障害発生時に本機能を利用することで、後からじっくりと問題解析を行うことが可能です。一度スナップショットファイルを作成しておけば、ターゲットが必要ないので、何時でも何回でも問題解析を行うことも可能になります。また、問題管理票にスナップショットファイルを添付しておけば、開発チーム、テストチームおよびマネージャの間で明確に情報を共有管理でき、問題発生時には容易に過去の情報をトラッキングすることができます。
スナップショットデバッガは、PARTNER-Jetのデバッガと同じ操作で以下のことができます。 |
* | 物理アドレス、TLBを介した仮想アドレスの両方で、指定領域(メモリ)の参照 |
* | CPUレジスタの参照 |
* | 実行トレース(ETMやAUD)の参照 |
* | 指定領域のディスアセンブル・アセンブル結果の表示 |
* | ソースデバッグ情報を読み込んで、シンボル名によるアドレスの参照や変数のインスペクト表示 |
* | 関数のバックトレース表示 |
* | イベントトラッカー対応 |
* | OSデバッグ対応(OSデバッグのオプションが必要) |
なお、スナップショットデバッガは、11月19日よりパシフィコ横浜にて開催されるET 2008に参考展示いたします。会期中ご来場いただいたお客様からのフィードバックを正式版の製品仕様に反映させる予定です。(ブースNo.B32)
京都マイクロコンピュータ株式会社について
京都マイクロコンピュータ株式会社
(www.kmckk.co.jp)は、1985年の設立以来、組み込み開発環境の充実と効率化をテーマに製品の開発を行ってきました。超高速JTAG ICEとデバッガソフトを組み合わせたPARTNER-Jetシリーズをはじめ、コンパイラなどの開発環境と評価ボード類を軸に、常に組み込み開発を支援する先進的な製品を提供しています。
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